2010年10月05日

墨にうつす ありがとう

9月22日、
墨をつかったアートワーク 楽しかったですicon12

参加者は、5名。 女性4名、男性1名です。

念願の和室! 床の間には、年中行事のお月見にちなんで、すすきを飾りました。

 
まずは 墨に触れること をしました。
参加者のほとんどは、学校教育の書道の時間での経験のみという方がほとんど。
その時の体験からなのか、最初は、緊張感や、あらたまった雰囲気が漂いました。

今回の墨のワークは、そんな書道のイメージもやわらげたい意図もありました。

固形墨を硯で磨る。
ただそれだけで癒し効果抜群! とても癒されました。

まずはその香り…
墨の種類にもよりますが、一般的によく使われている松の木を焼いた原料からなるものには、
リラクゼーションの成分があると考えられています。
軽く目を閉じ、深呼吸しながら、からだの隅々にリラクゼーションの成分がいきわたるのをイメージしながら磨りました。
そして、磨る音…
とても涼しげです。川のせせらぎのような、川辺にたたずんでいるような気持ちがします。
静寂の中で、その音だけが響き、包まれました。

その後好きなだけ半紙に試し書きをしました。
墨の色は黒です。
しかし、水を多く含めば、淡い黒、多く含めば濃黒。
また、筆の毛をたくさん下ろせば、太い線、速く書けば、かすれたり。
絵の具などと違って、色は1色ですが、
様々な表情や表現が可能なのです。

参加者の方々は、磨った墨の濃さを確かめながら、線を書いたり、文字を書いたり、
みなさん黙々と自分と向き合いつつ、ユニークな表現には笑いもこぼれました。

そのあと、墨によるお絵かきうたあそびをやり、和やかな雰囲気ですすめられました。

そして、メインワークへ
テーマは”感謝”
自分がありがとうを伝えたい存在にどんな想いを伝えたいか

まずは、自分の想いをカタチにする練習で、
手紙集の本から抜粋して朗読し、 感じたことを墨で表現してもらいました
      
浮かんできた言葉や風景など、そのまま書く人もいれば、
花などのモチーフを墨で書いた人もいました。

墨の濃淡や書く位置など、それぞれの表現から、その人の感じたことが伝わってきました。


そして、手紙を書きました。

この手紙を書くというワークは、
実際にその相手に伝えることが目的ではありません。
自分の中の感謝の想いに、自分自身が寄り添う、
つまり、自分の大切な想いは、まず自分が大切にしてあげる、そんな体験をしてほしいワークでした。

何枚も下書きで試行錯誤している人もいれば、
書く言葉を決めていて、何枚も練習している人もいれば、
気持ちにしたがってあふれてくる文章を手の動くままに書いていく人もいて。

最後に清書の用紙に仕上げてもらったのですが、
このそれぞれのプロセス、とても愛おしくおもいました。
みんなに共通して言えたのは、その夢中になっているときの目の輝きは
ほんとにみんな素敵でした。

そして出来上がった作品もとっても素敵でした。
本人が意図して表現したことのほかに、
作品からはたくさんその人が言葉にできなかった想いをものがたっていました。
1人ずつお話を聞きながら、
またグループのみんなからもパワーになる言葉やアイディアをそれぞれ受け取りました。

書道をするとき、正座をするのもあって、姿勢よく背すじを伸ばしておこないますね。
墨には、自分が自分の中心、魂とよばれる核の部分、
そんな自分の本質とつながれる不思議なパワーがあるように私は感じています。

今後も墨を使ったワークをおこなっていきたいと考えています。
機会があったら ぜひ遊びにきてくださいface01



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